TW3「エンドブレイカー」のPCによる、不定期日記。PBWがわからない方、なりきりが苦手な方はご注意を。
一日の仕事を終え、自室に戻り、窓際にある木製の椅子に腰掛ける。
頭に巻いていたバンダナを外して、徐ろに窓の方へ視線を向ける。
そっと射し込む月の光。
目を細めて眺めながら、アクスヘイムで店を構えた日のことを思い出す。
小さい頃からの夢を叶えるため。
大好きなお菓子作りで、たくさんの人を笑顔にしたい。
そのために、故郷であるあの地で…
あの時に見た風景、出逢った仲間たち。
全てが懐かしく、そして愛おしい。
甘い思い出に耽っていたが、すっと部屋の中が暗くなる。
月は厚い雲に覆われ、その身を隠してしまった。
きっと、今夜はもう出てこない。
思い出したように窓から視線を外し、握り締めたバンダナごと、両手で顔を覆う。
太腿と両肘とで姿勢を保っているが、傍から見れば、苦しんでいるように捉えられないこともない。
言葉はなく、呻き声すら発しない。
一人で考えを纏める時、いつもこの状態だ。
心の裡に在るであろう答えを掴む、ただそれだけのために。
答えは、見つかるのだろうか。
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